関の備忘録

私立文系大学生。日々の備忘録。

注文の多い料理店ー宮沢賢治ー

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「当店は注文の多い料理店ですからどうかご承知ください。」

                     ー注文の多い料理店

 

注文の多い料理店

僕は時折昔の本を読むことがあります。

それは昔おじいちゃんから「昔の本を読め!」と怒られたことに起因しています。

 

今はこの言葉が呪いのように、残っていますがそれは秘密です笑

 

名前は知っているが読んだことがない方が多いと思いますので

簡単に説明します。

 

「西洋料理店 山猫軒」という看板のお店に二人の紳士が迷い込む。

 

「肥った方やお若い方は大歓迎いたします」

自分たちは大歓迎を受けているものだと大喜びします。

当軒は注文の多い料理店です。

 

二人は言われるままに

靴の泥を落とし、髪に櫛を入れ、鉄砲を預け、服を脱ぎ、貴金属を外し、顔や手足にクリームを塗った後、”体に塩を揉み込んでください”という注文を聞いた二人はだんだんとこのお店のおかしさに気付いていくのです。

 

中身自体は10分程度あれば読めますので

気になった方はぜひ読んでみてください。

 

事実より解釈

この本の中で大切なことは、人間は事実ではなく解釈を

優先してしまうことではないでしょうか

 

おそらく普段なら山の中に入らないであろうお店もお腹が空いてしまった状態だったとはいえ、安心して入ってしまう。

 

山の中にある料理店→怪しい(事実)

山の中にある料理店→偉い人の隠れ家だ(解釈)

 

これは私たちの実生活にも深く影響しています。

 

恋愛に例えると、

周りから「やめておきなよ」と言われながらも付き合った経験を持っている人も

いるかもしれません。

 

その時は、周りの言ってることを聞かずに

「誰にでも手を出す」「女癖が悪い」という事実から目をそらして

「良い人」「優しい人」解釈してませんでしたか?

 

今思えば良い思い出になるかもしれませんが、

登場人物のように痛い目見ないように気をつけてくださいね笑

 

 

 

 

 

注文の多い料理店 (画本宮澤賢治)

注文の多い料理店 (画本宮澤賢治)