世界に目を向けろープロサバンナ事業ー
地元住民のためではなく世界の投資家のため。
つまり、搾取されるために行なっていると言っても過言ない。
大晦日の特番を見ながら、ふとニュースを見ていたら
ある報道が飛び込んできた。
「日本政府の支援はいりません」
支援がいらない?なかなか衝撃的な内容が飛び込んできた。
一体どうゆうことなのか。調べずにはいられなかった。
モザンピークってどこ?
モザンピーク はアフリカ大陸の南東部に位置しています。
南に南アフリカ、北にタンザニア、西にジンバブエ、ザンビア、マラウイがあります。東側はすべて海に面していて、向かいにマダガスカル島が存在しています。
モザンピーク・プロサバンナ事業
プロサバンナ事業(ProSAVANA-JBM)は、日本のODA事業のひとつで、正式には「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発プログラム」と言います。これは、アフリカのモザンビーク北部地域の千四百万ヘクタール(日本の耕作面積の三倍)を対象とする一大農業開発事業です。
「三角協力」とあるように、七〇年代日本がブラジルで行なった大規模農業開発事業(セラード開発、下枠参照)を成功モデルとして、日本とブラジルが連携してモザンビークで実施しようとするもので、その規模は中小農民四十万人に直接、間接的には三百六十万人の農業生産者に裨益(ひえき)すると謳われています。しかし、この事業はその実施プロセスにおいて様々な側面の問題を含んでいるとして、現地モザンビークの住民などから大きな批判を受けています。
【セラード開発事業】
ブラジル中西部に広がる熱帯サバンナで「不毛の地」と呼ばれたセラード地帯を、土壌改良の技術協力、企業との連携、農地造成や生産費の資金提供などをODAで行ない、大豆やトウモロコシを生産する世界有数の穀倉地帯に変貌させた事業。ブラジル版「緑の革命」と言われている。その反面、深刻な環境破壊などを招いたとして批判されている。
事業に関する問題点
一体なぜテレビで取り上げられるほどになってしまったのか。
大きな問題点は2つだ。
・地元の声を聞いていない
・ビジネスとして利己的に利用している
元々はモザンピークの労働人口の8割が農業に従事しているが
生産性が低いことが始まりだった。
しかし事業が始まったが、住民に詳細は一切つたえられなかった。
しかも、世界各地から投資家が集まり土地の奪い合いを初めてしまった。
地元住民のためではなく世界の投資家のため。
つまり、搾取されるために行なっていると言っても過言ではないのだ。
投資をされることで、結果として繁栄するかもしれないが
その過程が見え見えになっている。
しかも、地元住民の声を聞かないという倫理的な観点が問題に
なってしまっているのかもしれない。
今後のJICAの動向を見ていこう。
以上